2010年11月27日土曜日

パタゴニア

先日ユニクロの日本の売り上げが1日で100億円を超えた。
確かにその日、時間が出来、たまたま入ったのだがめちゃくちゃ混んでいた。
アウトドアウェアのパタゴニアを作ったイヴォン・シュイナードは
ロッククライミングが趣味だったが。当時は岸壁に打ち込むピンは使い捨てだった。
ゴミの様に残して行く事に納得がいかず、彼は抜いて使えるピンを作る。彼の作るピンは何度でも使えて次から買わなくてもいいのでみんな求め始めた事が仕事に。
しかし岸壁に穴をあける事にも納得がいかなくなりフリークライミングを始める。もうピンすら要らないわけだ、これらは目先だけ見ると自分の製品が売れなくなる方向になるのだが彼は自分が求めるものをしたいのだ。
そのうちパタゴニアは機能的なコットンのウェアーを作るのだが、ある日、綿の原産地に出向いて消毒のひどさを感じた。消毒をしないと害虫対策で材料コストは一桁違う。当時綿を使った製品は会社の主力商品だった。出来てしまえば商品に差はない。それでも彼は自分の製品はオーガニックの綿を使うことに決める。私の家にある古い本に当時パタゴニアに一人の日本人が働いていた事が書かれてある。
その中である日パタゴニアの大事な会議に日本人の彼だけが欠席した。
理由を聞くと「いい波がきているから」との事、それを聞いて社長は「彼はパタゴニア精神がある」と褒めた。
たぶんその話もあって「社員をサーフィンに行かせよう」という本を彼は書いたのだろう。
著者からの内容紹介は長くなるのでコメント欄に載せました。興味ある方はお読みください。

彼は会社を大きくすることより小さくする事の難しさを良く知っている。
だからある年10%も業績が伸びた時「際限なく会社が大きくなるという事があるだろうか、もっと会社を小さくしないといけない。」と語ったという。
ユニクロの30年後はどうなっているのだろう。

4 件のコメント:

  1. 以下出版社/著者からの内容紹介
     私たちの会社で「社員をサーフィンに行かせよう」と言い出したのはずいぶん前からのことだ。私たちの会社では、本当に社員はいつでもサーフィンに行っていいのだ。もちろん、勤務時間中でもだ。平日の午前十一時だろうが、午後二時だろうがかまわない。いい波が来ているのに、サーフィンに出かけないほうがおかしい。私は、数あるスポーツの中でもサーフィンが最も好きなので、この言葉を使ったが、登山、フィッシング、自転車、ランニングなど、ほかのどんなスポーツでもかまわない。私が「社員をサーフィンに行かせよう」と言い出したのには、実はいくつか狙いがある。
    第一は「責任感」だ。私は、社員一人一人が責任をもって仕事をしてほしいと思っている。いまからサーフィンに行ってもいいか、いつまでに仕事を終えなければならないかなどと、いちいち上司にお伺いを立てるようではいけない。もしサーフィンに行くことで仕事が遅れたら、夜や週末に仕事をして、遅れを取り戻せばいい。そんな判断を社員一人一人が自分でできるような組織を望んでいる。
    第二は「効率性」だ。自分が好きなことを思いっきりやれば、仕事もはかどる。午後にいい波が来るとわかれば、サーフィンに出かけることを考える。すると、その前の数時間の仕事はとても効率的になる。机に座っていても、実は仕事をしていないビジネスマンは多い。彼らは、どこにも出かけない代わりに、仕事もあまりしない。仕事をしている振りをしているだけだ。そこに生産性はない。
    第三は「融通をきかせること」だ。サーフィンでは「来週の土曜日の午後4時から」などと、前もって予定を組むことはできない。その時間にいい波がくるかどうかわからないからだ。もしあなたが真剣なサーファーやスキーヤーだったら、いい波が来たら、すぐに出かけられるように、常日頃から生活や仕事のスタイルをフレキシブルにしておかなければならない。
    第四は「協調性」だ。パタゴニアには、「私がサーフィンに行っている間に取引先から電話があると思うので、受けておいてほしい」と誰かが頼むと、「ああ、いいよ。楽しんでおいで」と誰もが言う雰囲気がある。一人の社員が仕事を抱え込むのではなく、周囲がお互いの仕事を知っていれば、誰かが病気になったとしても、あるいは子どもが生まれて三カ月休んだとしても、お互いが助け合える。お互いが信頼し合ってこそ、機能する仕組みだ。
    結局、「社員をサーフィンに行かせよう」という精神は、私たちの会社の「フレックスタイム」と「ジョブシェアリング」の考え方を具現化したものにほかならない。この精神は、会社が従業員を信頼していていないと成立しない。社員が会社の外にいる以上、どこかでサボっているかも知れないからだ。
    しかし、経営者がいちいちそれを心配していては成り立たない。私たち経営陣は、仕事がいつも期日通りに終わり、きちんと成果をあげられることを信じているし、社員たちもその期待に応えてくれる。お互いに信頼関係があるからこそ、この言葉が機能するのだ。
    (日本語版への序文より)

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  2. こんな理想的な会社なら勤めてみたいものです。会社は先ず利益が第一だから、そこで働く従業員を奴隷の様に使うしか能が無いみたいになるから、設立当初の目的が分からなくなって維持してしまう。勿論全ての会社には当てはまらないだろうが、発想の転換みたいなものは必要であると思う。
    クリスチャンもそうでありたいものである。

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  3. いい話ですね。

    アカデミー賞の授賞式(おそらく「アニー・ホールによる監督賞だったでしょうか・・・・)に、クラリネットを吹いていたというウディ・アレンの話も好きです。

    彼は毎週決まった日にマイケルズ・パブで馴染みのバンドとともにジャズを演奏することに決めているのでした。たまたまその日が授賞式だったのですが、彼は自分のライフ・スタイルを優先したのです。

    NYを訪れたとき、マイケルズ・パブでウディ・アレンに会いました。おもろい体験でした。

    サンマリノは私も行ってみたいな。イタリヤ半島は、マイナーな場所を時間をかけて周りたいです。うまいものがいっぱいあるはずです。「そっちかよ」って感じですが本音です。

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  4. エシュコル さんどうも
    共感していただきありがとうございます。

    利益は会社としては確かに優先されるものですが
    会社は人が動かすものですから
    人を造られた方の心が全く見えなくなると
    ただのモンスターになってしまいますね。
    私は人を使う賜物は無いと思ってますが
    エシュコルさんどうですか。
    会社設立は。

    Salt さんどう

    以前も書きましたが
    天皇陛下からの授与より
    自分のスタイルを優先した本田総一郎にも似てますね。

    サンマリノ行きたいですね。
    いま格安チケットで世界一周12万円ほどで行けるのもあるので遠い話ではないですね。
    行きたいところ沢山あります。

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