2013年7月18日木曜日

ちょっと一走り

 昨日の予報が外れたのか朝になっても雨はあがらず

「今日はバイクは無理だな」

そう思いながら空を見上げていた所で目が覚めた。
”ゆめ”だったんだ、と、外を見ると雨が夢の続きのように墜ち続けていた。
でも空は明るかった。
程なく雨はあがり青空が見えてきた。
いい日になりそうだな。
車庫に降りていき、昨夜のGSのメンテの続きを始める。
中古だからリスクは承知だけど中々色々やってくれる。
イレハンのGSと大工仲間のアフリカツインだからビッグオフ同士もいいなと考えていたけど
まだ路面も濡れているのでリヤタイヤの減ったGSは諦めてグッチで出かける事を決めた。
グッチにパンク修理材やツールを積み込み、朝食が出来た頃に上にあがった。
走りはじめる前は軽い興奮がある、ちょっと久々な感じでそれも悪くない。

食事が終わるとカウントダウンが始まる。
約束の場所にAM9時だから「あまちゃん」を見終わってから立ち上がる。

「じゃあ、行って来るわ」 

「気を付けてね」

「まっちゃんは後ろに彼女とだからゆっくり行って来るよ。じゃあ」

ヘルメットと手袋をわざとゆっくりはめて跨りエンジンをかける。
縦置きクランクVツイン特有の横揺れと共に「ドドン」とエンジンに火が入る。
「ガシャン」とストロークの大きいギヤをローに入れて走り出す。
すぐに、2速、3速とシフトしていく中低速のトルクで車体を震わせながらバイクは突き進む
私の心もちょっと震えている、朝の風が心地よい。
濡れた路面が実に美しい、木々の間から光のカーテンが白いラインを作りだしている。
コーナーがせまる、ギヤはそのままで加速しながら寝かせていく。
ゆっくり深呼吸する、湿った空気が肺の隅々まで入って来るのがわかる。

「今日は、いい」

そう呟きながらギヤをトップに入れる。

 Sさんと走るのは1年ぶり、青空が更に広がってきているのでコースを変えて志賀草津道路を登る事にする。
標高があがってくると気温が下がってくるのが肌から感じられる。
道端の温度計は15℃

頂上で一休みして草津までの九十九折を下る。








草津で無料の温泉に入り、たまたまお祭りだったのでたこ焼きを買ってお昼にした
帰りはパノラマラインから農道へそこから峠を越えて菅平、小布施でジェラートを食べて解散
途中から右のシリンダーが爆発してない、まるでSR500の様にシングルエンジンの音と鼓動を発しながら40km程を片肺で家に到着
大体200km走って、体はちょっと疲れましたが、魂はとっても満足しています。

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