ユーザー車検などはかなりこなしてきたのですが、最近はそんな刺激では足りないつもりも、ないのですが、、 新規登録しかも、正体不明の怪しげなふっるーいオートバイ並行輸入の手続きを今回初挑戦する事に、、、 それは先月、年式不明、排気量不明のオランダから輸入したまんまのイタリヤのオートバイ「モトグッチV7(初期型)」を埼玉の解体屋いえ、バイク屋から引っ張ってきたことからの話。
これを日本の交通法規に適合させるには、クリアしないといけない難問が数多くある。
実際何人ものグッチ好きが見に来て、「これ車検取るまでにどれくらいかかるんでしょうか」
とか「これもう少し綺麗にするにはおいくらになりますか」等と聞いていたらしい
バイク屋の親爺はたぬきの様にとぼけて
「ウチとしては、基本現状販売だから、、出来るだけ面倒はみるけどね」
っての放置プレイだったようだ。
実際、私が軽トラに積んで「じゃあ」って声をかけて出ようとしたら
2歩程前に歩み寄ってきて(無愛想なあのおっさんが!)
「もしもの時は、持って来てもらえば何か出来る事はするから、、」
と、小さな良心(失礼ですが)の呵責もあったのかもしれない。
それは輸入してきたバイク屋の別のスタッフが(と、言っても話を聞いていたら彼が一番法規に詳しく登録担当のようでしたが)
「あれ、無理でしょ」と電話口で言っていたほど大変で、多分ですが、だから持ってきただけで1年以上ボルト一つ外さないで置いたままにしていた、、のかな、、( ̄へ ̄|||)
まずは、以下の書類を整えます。
◎通関証明書(実物提示,コピー提出)
◎打刻届出書(実物提示,コピー提出)
◎主要諸元表(実物提示,コピー提出)
◎並行輸入自動車届出書(その1,その2)
◎車台(フレーム)と原動機(エンジン)の打刻の拓本
◎車両諸元概要表
◎車両写真(真正面,真後ろ,真右,真左から撮影した写真4枚)
これらを揃えて初めて並行輸入許可書が頂け、普通にスタート地点に立つ事が出来ます。
ただ、車両諸元概要表もメーカーのモノ(又は同等)が必要なので1967年当時のカタログなどは雑誌社でもあまりない(買った所でも聞いたら「無い」とのこと)
しかも、結構いじってあるので例えば排気量が実際にメーカーから出て来たそのままなのか、馬力が上がっているなら駆動系やブレーキは大丈夫なのかをメーカーの証明か計算式で説明出来ないといけない。(ブレーキ証明書などは目玉が飛び出る程高い!多分数百万円!しかもドラムなので現在の基準では通らないだろうね)
それらをクリアしてから新規登録として車検を通れば晴れて日本の行動を自由に走れる。
どんなに古くても日本では新車登録になるのでメーカーが新規で登録する時と同じく3年車検の所得となります。
バイク屋(?)から譲り受けたのは車両本体と◎通関証明書(これは再発行しないので絶対失くせない:(((;゚Д゚))))と◎譲渡証明書だけ
もし車検完了まで見事漕ぎ着けた場合の必要書類を書き出すなら
全書類一覧
(1)受付時持参するもの
◎通関証明書(実物提示,コピー提出)
◎打刻届出書(実物提示,コピー提出)
◎主要諸元表(コピー提出)
◎並行輸入自動車届出書(その1,その2)(渡されるので持参した諸元表を見ながら記入)
◎車台(フレーム)と原動機(エンジン)の打刻の拓本(実物に紙を当て鉛筆でこすって作る,写真でよい)
◎車両諸元概要表(渡されるので持参した諸元表やカタログ・マニュアルを見ながらわかる範囲で記入)
◎車両写真(真正面,真後ろ,真右,真左から撮影した写真4枚,紙一枚にカラー印刷すればよい)
◎最大出力と最大出力時の回転数が分かるメーカー発行の書類
(カタログ表・裏,オーナーズマニュアル表紙と該当部分のコピー等,主要諸元表に書かれていれば不要なはず)
(2)車両検査時持参するもの
◎自動車検査予約確認メール
◎車両
◎自走する場合は仮ナンバー・・・750円
◎住民票(本人の住所・氏名がわかるもの)・・・200円
◎通関証明書(実物)
◎打刻届出書(実物)
◎自賠責(新規登録なので37ヶ月)・・・17780円
◎印鑑
◎譲渡証明書
◎本社移転証明のコピー
(譲渡証明書記載の販売店の住所が変わった場合だと思う,近くの法務局でも有料でとれるはず)
(譲渡証明書を新しく作成しなおしてもらえば不要なはず)
(3)車両検査や登録のため購入したりもらうもの
◎1号様式(申請書),2号様式,10号様式・・・合計60円
◎手数料納付書・・・印紙2000円を貼り付け
◎自動車重量税納付書・・・印紙6600円を貼り付け
◎自動車検査表1,2(表と裏,車両検査時に検査官が使用)
◎自動車検査証備考欄記載事項連絡票・・・検査官側で作成
◎自動車税申告書
◎ナンバー・・・520円
と、なります。
先週の金曜日遅く担当の方から
「会議を開いて検討した結果、今回のモトグッティはエンジンの番号をあわせる意味で職権打刻するならという条件付きで並行輸入証明を了承する事になりました」との連絡
正直な感想は
「アレ?じゃあ、もうこれで、車検受けてもいいわけ?これで終わりですか~(柏原芳恵風にお読みください)」
実はそれほど苦労したとは思わなかったんですけど、、まあ、全うな仕事をしている人、堅気の者ならかなり厳しいかもしれない。
何度も、書類を用意してあしげく通ったり。
その度に向こうも「困りましたね~」
私も「そうですね~困りましたね~」||(_ _。)||
腹の中では、言いたい事は山ほどあったとしても「どうすれば良いのでしょうか?出来る事は何かありませんか?どうか教えてくださいませんか?」
と息子程の年齢の担当に下に下にお願いする。
しまいには、馬力測定もその為の変則技的に必要だったからおこなって、家内にも書類の提出を出しに行ってもらって、
役人も人の子だから、アホな旦那の為に甲斐甲斐しく尽くす妻の内助の功もあっての、、ギリギリセーフだった感じ?
さあ、ここからだー、例えばヘッドライトなども左ハンドルのお国仕様だから反対に、ウインカーのレンズのヒビなども交換に(でも古いからね、何所にあるんだろう、何処かのにあるでしょ!)
ライトの光量は多分足りない(以前の新しいグッチでも足りてなくて以前ちょっと苦労)から配線を引き直しだろう。
ああ、実に面倒くさい事をちゃんとやる国
そんな日本に私は生まれて本当に良かったと胸を撫で下ろしています。
ただ、道を走るだけそれだけの事に
これほど心を尽くして、思いを尽くして、知恵を尽くしての~です。
人の立てたすべての制度に、主のゆえにマゾシストの様に従がう、実にウキョキョです。
今週はハレて日本の道を走破したいものです。(๑→ܫ←)
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