
昨日は仕事をしながらブログに書いた「羽化」の事を思い描いていた。
羽化する前は、ほとんど皆、死んだみたいに動かなくなる事や、
出てきた後、逆さまに、はりつけられたようになる事その時はじっと新しい足が硬くなるまでただ待つ、カニなども脱皮した後はフニャフニャだ。私の仮説だが、同時に腹部の体液が人間で言えば心臓になる「背脈管」に満ちる時を待つ時間であるかも知れない。
他にも、いくつか興味深い所がある。
羽化は虫の仲間だけの現象で、海の中に住むもの、水の中に、地面の中に、木や草の中や上にいるモノなど様々で、そのタイミングも蝉の様に7年、アメリカでは13年ゼミ17年ゼミと、タイムクロックで羽化するモノ、クロアゲハの様にさなぎのまま越冬し温度と日照時間で羽化するモノ、シロアリの様に、幼虫で基本一生を過ごし仕事が無くなってくるとリストラ対策として羽化して飛んでいくモノ、虫は空の飛び方でも4タイプ程確認されていて進化論の流れのなかでも”ムシ”されているほど多種多様。
アマゾンの一本の木を囲み虫を調査したら新種が40%もいたらしい、結構、知らないことが多い生き物です。
うんちくはいいとして、セミは色んな所で抜け殻を見ることが出来ます。
高い木の更に枝の先の葉の裏で羽化する強者もいれば工事用トラロープや駐車中の車のタイヤに付いているときもあります。ただどれも上を目指すことは同じで、それぞれが、それぞれの場所で羽化します。ただ上まで登ったから偉いわけでもなく、上手に鳴くから偉いわけでもない。命はいのちで繋いでいく性質はセミも同じで木から樹液を吸って成長する。
セミは木の命を頂きながらその体の中に留めた体液が、満ちる時が地中から出る時。
キリスト者はいのちの木からの、その働きで私たちの魂にキリストの血が満ちる時が、地上を離れる時。

素晴らしいのは、いのちその働きが、エンパイヤスティートビルよりも、
この小さな命を装ってくれる事。
戸隠は寒いのでゴキブリも玉虫も見てないなー。