2014年3月22日土曜日

「聖夜」

今年の冬は、長女の出産から始まり、その後1月は、家に居たから
本も、殆んど読まなかったけど、先月末くらいから、
リサイクルショップで買ったり市立図書館から借りてきて読み始めている。
面白いモノもあれば、私にはつまらなかった本もある
斜め読みと言ってイイだろうが、それなりの冊数にはなる
割と色んなジャンルのモノを好き嫌いせずに読んでみるけど
小説というものは、ちょっと面白い娯楽だと思う。

挿し絵などはあったりするが、私的には挿し絵は基本見ない。
見ないようにしている訳ではないけど、集中している時は見えないのだ
「あとがき」などで、作者が「こんな素敵な絵をそえてくださった○○先生、、」などと書いてあると
めくり返して、

「なるほど、あのシーンをこの人はこう書いたんだ」

って、思い返す。
色や光、音や風景、その時の気持ちなど、言葉でないモノを、文字にして
それを読む時には逆に再生する様に、文字を目で言葉に変換して、
頭の中で、主人公やその家族、友達、地域や学校などを構築していく、
最初の何ページかは、そのモデル製作が上手く作れるかが最後まで楽しめるかの鍵になる。
先ほど読み終えたのだけど

http://www.amazon.co.jp/%E8%81%96%E5%A4%9C-School-Music-%E4%BD%90%E8%97%A4-%E5%A4%9A%E4%BD%B3%E5%AD%90/dp/4163297901/ref=sr_1_5?s=books&ie=UTF8&qid=1395492494&sr=1-5&keywords=%E8%81%96%E5%A4%9C

佐藤多佳子さんの「聖夜」は久々に、読み続けて行くにつれ残りのページが気になり
最後のページになるのが惜しい気持ちになりました。
百田さんも確かに面白いが、彼女の作品は臭味が、なくって読んでいてホッコリする。

全体を通して音楽小説なのだけど、高校生ならではの、気持ちの揺れを全体を通して流れている音楽と共に味あわせてくれる。
あらすじは、アマゾンのレビューでみてもらえば十分だろうから割愛するけど、もっとも心に残ったことばは

「なぜ怒らないのかとよく言われた。あなたは怒っているはずなのに、私を怒らない。
神様が私を許すはずだから、自分も許さなければいけないと思っている。
人間のくせに、神様を気取っている」

それにしても、最後が幸せな気分で終われるものが、私は読んでいて好きだ。

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