2010年10月11日月曜日

人工と天然 2

大工もそれなりにやっていると少しは見えてくる事もある。
材料としての木を見たとき、生と人工乾燥した材と天然乾燥の材がある。
外国からのコンテナを初めは扱っていたのでGはグリーンつまり生木、KDはキオンドライ人工乾燥SDはサンドライ天然乾燥だとハンコですぐわかる。国内物はハンコが無いが
一言でいうなら重いのは生、見た目が良いのが人工で表面にヒビ等が入っていたりするのが天然です。
また香りや艶も差があります。人工材は自然の木の香りがあまりなく少し焦げ臭いです。香りが木の守りになっているのでシロアリやカビの被害は人工乾燥の物のほうが大きいです。
また天然に比べノミなどの切れが悪いです。これは木がバサバサになっているからだと言われてます。
大手のメーカーはクレームが恐いので見えるところはもちろん見えない所でも短時間で仕上げるために人工乾燥材を用いる事が多いと聞きます。柱や梁に大きな割れなどがあると多くの人が、ましてや大きな金額を投入して一生に一度という家を建てる本人などは木だけに気になると思います。
天然乾燥は時間をかけて外からゆっくり乾いていくので表面に割れが出来ますが人工乾燥は高い熱を加えて周りを先に固めるので外は割れることが出来ず内部割れをおこします。接合実験では人工乾燥材はとても脆い壊れ方になるそうです。
人でも問題が外側に現れているのはわかりやすいが、内側は一見わからないので自殺などで「あんないい人が何故」となったりする。
聖書の中にもイエスの元に進んで来た人たちは問題が外にあらわになっているケースが多い事は偶然ではない。
弱さやダメさをあえて見せようとは言わないが外面だけいいのはやはり人工的に作り上げたモノになる。
自然に振る舞いたいものです。

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