2010年6月9日水曜日

青い空

セキレイの雛が日曜日の朝飛び立った。
5つの卵のうち4つが孵り、一つが残った。
4羽が無事、巣立って良かったのと同時に残った一つの卵に色々な事を思う。
人間的には寂しさや何故こいつだけ、とか思うが
今のこの世界では、神が造られたままの「見よ。それは非常によかった。」と言われた状態とは違っている。

私は物を擬人化したりしないが、やはり考える所は多い。
今回バイクに乗ろうとしたら、2台がエンジンがかからなかった。
物理の第二法則とも言われるエントロピーの原理によって全ての物は壊れていく。
バイクに治癒能力は無い。
持ち主がいわゆる愛情を注ぐ事によってのみ物は維持されていく。
命だけがこのエントロピーと真逆なベクトルを持つ。
バイクが本来の目的である、あるじを乗せて走ることもないなら、相手にもされず、忘れ去られたり、ただ、うち捨てられ、なおされることもなくその宝石の様なマシンがゴミになっていくなら、それはバイクとして作られなかった方が良かったのだと私は思う時がある。


「若い時に、あなたの造り主を心に刻みつけなさい。老人になって、希望がないという日が来ないうちに。年を取り、太陽や光や星がかすんでよく見えず、夢も希望も無くなってしまうその前にそうしなさい。人はだれでも、やがて手や足が震えるようになり、背骨は曲がり,歯は抜け、視力が衰えて来、耳は遠くなり、良く聞こえず、朝早く目が覚め、声はしわがれてしまう。また息切れがして、坂道を登るのが大儀になり、足の自由がきかず、立ち往生し、頭髪は白くなり、のろのろ歩き、性欲も無くなり、死に向かっていく。こうして、ついに命の終わる日がやって来る。人の体は土から造られたので、土に帰り、霊はこれを授けてくださった神のもとに帰って行く。」
伝道者の書 現代訳

軒先などにシートをかけられそれも破れ、長い間使われていないオートバイを見て、持ち主に話をかけることがある。「今ならまだなんとかなる」どう考えてもまた乗ると思えないオーナーの言葉は「手放したくない」「売る気はない」バイクが好きなのだろう。何かの思い入れがあることはわかる。ボロボロになり朽ちることも持ち主の自由だろう。でも本来の目的が果たされず、使われることもなく壊れていくのを見ることは寂しいものだ。
自分の持ち物さえ十分な管理が出来ない私は自分の人生の管理を本来の持ち主である方に渡して良かったと思う。私の中の命がそれを喜んでいる。
今回セキレイの物語を見させてもらったが、もし私がそれを知ることも無かったとしても、神は見ておられ、その孵った4つだけでなく孵らなかった1つも、私以上に知っておられる。

天国の事はわからないが、その一つも青い空を飛ばせてもらえるといいなと、考えたりする。天国を見る日が楽しみだ。
それは、ひじょうに良いのだから。

2 件のコメント:

  1. 巣に一つだけ残った卵。
    うーん、痛いような・・・微妙に心に沁みます。

    私の住まいの窓には、
    何故かカメムシの卵が15個ぐらい
    並んで産み付けられていました。

    カメムシのファンではありませんが、
    除去しないでそのままにしておきました。

    先ごろ孵化して殻だけ残りました。
    が、よく見ると二つだけ
    孵らなかった卵が・・・。

    やがて主にお会いできる時、
    多くの謎が解かれることを
    期待しております。

    返信削除
  2. ゆばるさんは
    本当に、やさしいかたなんですね。
    遠く離れていても、共に見守ってくださり
    ありがとうございます。
    主は変わること無いお方でありますが
    私たちがどんな態度かで主の私たちへの尺度が決まるので、主がゆばるさんとそのご家族の成長を日々見守ってくださっておられますでしょう。

    返信削除