2010年5月2日日曜日

香り

父は鼻が良い。部屋の中にチーズやヨーグルトを置いておくと
「なにか、腐ったものがある」と言う。
DNAは父→私→次女と受け継がれているようで、香りの強いものが苦手だ。
小学校の時、臭い付き消しゴムが流行った頃、その臭いに気持ちが悪くなった記憶がある。
香りの強い食品も苦手で、サンショウ、ミョウガ、セロリなど3代そろって駄目だ。
しかし、少しずつ改善されてワサビ、カラシ、最近ではショウガもいけるようになったが、まだ人生で克服したい食べ物が多い。

生きているものには、何かしらの香りがあるものが多い、木が製材されて板になっているとかなり木に詳しい人でも分からない時がある。
だから、世では代替え品という事が承認されている。
例えは桜の無垢材フローリングを買ったとする90%くらいは桜ではなくカバの木だ。
板にしてしまったら分からないし、この世界ではそう定義されているのだ。
黒檀、花梨、ケヤキ、檜、杉、等も原木ならその材だが、製品になると偽物が本物として流通している。
ニセケヤキ、ヒイラギモドキ、イヌツゲ、アスナロなどは、まだ親戚みたいな人が「実は私は皇族なのだ」と言うようなもので許せるが、全く違った種類の外来品をそれを明記もしないで商品として流す、業界のいい加減さには、もう、怒る気(木)にもならない。

木の種類を見分ける一番のポイントはあたりまえだが実を見ることです。
リンゴがなっていれば、リンゴの木だし、葡萄がなっているなら葡萄の木ですから。
ただ世の中の製品として流通している木材に関して、特に塗装などされているときは、かなり難しい。
新品を古く見せたり、白い木をローズウッドの様にみせているものもある。
そんな時、参考になるのは値段や、持ってみて重さ、触ってみて質感でしょうか。

ただ、それはあくまで参考にしかならない。
出来るならノコギリで少しでも切らせてもらうなら、かなりの確率でわかる。
その木には特有の臭いがあるから近い種類の木であっても少し訓練すると見分けることが出来る。

臭いに敏感なこともいいこともある。
ミカンを、箱買いしたとき車の後ろに積んで発進しようとしたら、
娘が「ミカンくさってるよ」と言うのでまた店に行って見せたら交換してくれた。
見えないものを探るとき臭いは役に立つなー。

2 件のコメント:

  1. 木の香りの話、大いに共感します。

    その「種(しゅ)」の香りは、「主」の香りであり、「いのち」の香りなのでしょうか。

    「種(しゅ)」は「種(たね)」と同じ漢字ですよね。

    先日、4年の子どもたちとヘチマとヒョウタンとゴーヤを植えました。

    あんな小さな種から、ぞれぞれに実をつけるまでに生長するのは、本当に不思議です。

    小学校では、出荷するわけでもなく、大して有効利用するわけでもないのに、ただ丁寧に生長を観察します。

    この「当たり前」を確認する作業で、私は「奇跡」とは何かを知りました。

    本物と偽物は香りでわかる。

    「違いのわかる男、電気屋」ブラボー!

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  2. SIGNさんからも

    ”電気屋さんは、違いがはっきり分かり過ぎてる人のように思いますが。”

    と言われました。
    違いがわかっても
    常識が無い男、電気屋 ブラボー!

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