2010年5月20日木曜日

リフォーム

去年からお願いされていた子供部屋のリフォームが完了した。
頭であれこれ考えることは楽しいが、考えすぎると苦しくなる。
いつでも大切な事は、目の前の人の事を話し、目の前の仕事をみてやること。
いない人の話は噂話にもなりやすく、先まで考えると仕事の手が重くなる。

古いモノを綺麗にする事は基本的に楽しい事だ。
完成に近づいていく自分の喜びと、オーナーの喜びも共にある。
時には上手くいかないときや、失敗も有るがその時その時で誠実に対応するならほとんどは問題とはならない。どうしようもない時は神様にまかせている。
それ以上の誠実さは無いと私は信じている。








私のスタイルは、古いならその良さを出来るだけ生かしたい。
素材は市場では安くても良いが本物を使いたい。
今の日本のものは全てが消耗品 の様な考え方だ。
作った時が一番良く、その後は悪くなるだけ。
本物は古くなっても良い年の取り方をするものだ。
壁紙などの良さも 知っているつもりだが、ペンキ風、塗り壁風、果ては木目風タイル風それではクロスの良いところは出ない。
床材でも合板に0.1mm程の木を仕上げ に張ってあるだけでさも高級に見せかけ、引き渡し時のクレーム対策には良いが20年程経つと見れたものではなくなる。無垢材はネコが爪を研いでも削れても どこまでもその材なのだ。

「見よ、全てが新しくなりました」と語る方も
リフォームがお好きなのではないかと思う。
全てを 打ち壊して新築にしするほうが楽で効率も良くコストさえ安いと思うのに、
わざわざ癖のあるひねくれた私という素材を生かし、全く新しく造り変えよ うとなさっている。
ただ、ほとんど骨組みだけにしてからでないと、取りかかれないが、、、
新築はそれはそれで嫌いでもない仕事だが、去年 施工された住宅保証制度もあり、これからは新築をすることは自分の家以外はないだろう。今はリフォームが楽しい。


床をオスモで仕 上げる前の写真ですが綺麗になりました。

Mファミリーの皆さん遅くなってどうもです。
そして、ありがとうございます。

4 件のコメント:

  1. う~ん。プロの技。
    半端じゃない見事さです。

    私の内に居ます名匠ナザレのイエスも、
    わが魂に対してこんなふうなお仕事を
    して下さっているのですね。

    ひっぺがされたり、削られたり、
    叩き込まれたりしながら・・・。

    少々痛い時もあるけれど、
    既にあるモノを使って、
    しかも真新しくしてくださる恵み!

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  2. こんにちは。この度は大変お世話になり、ありがとうございました。 子供部屋が完成したとびきりの嬉しさと、またお二人に会えない生活に戻ったしんみり感との間におります(旦那も同感)。 あれやこれやと考えさせられることが多く、、日々お付き合いありがとうございました!  また、何かの時にご一緒させてください!   かしこ

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  3. お褒めに預かりありがとうございます。

    プロって、どうもピントこないですね。
    ある時「大工さん」と言われたことがあって「誰?」って思いました。
    今でも大工では無いですね。
    あくまで、「私の親方は昔ナザレの大工でした。」以上です。

    ”真新しくしてくださる恵み! ”そうですよね。
    そして油を塗って全ての工事は完成になります。
    この塗料は人が飲んでも大丈夫なものです。
    まあ、飲んだことはありませんが、、、。

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  4. かし子さん、どうも初コメントありがとうございます。
    一緒に取り外し、片付け、塗装など最後までお手伝い頂きありがとうございます。
    私達も一緒にお仕事が出来て楽しかったです。

    騒々しい7日間でしたので、案外お疲れだと思いますので、ゆっくりと出来ると良いですね。
    今度戸隠でも楽しみましょう。

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