2011年2月21日月曜日

金3

お金を貸してその金利で生活することは聖書であまり誉められていない。
また金銭を愛することが、あらゆる悪の根だからです。ともある。
キリストを信じる人たちの集まりを監督したり面倒見たりする人たちは「金銭に無欲で」という項目もある。
もちろん何でも造り主以上に愛するならそれは偶像となるが、お金はその中でも特別だ。
野菜屋を営んでいた方が「売れないと腐ちゃうんですよ。」と嘆いていた。
お米は野菜より長く保存出来るが毎年価値は下がり続け数年で発芽率は激減する。
保管に大きな倉庫も必要だし、ネズミに食べられることもあるだろうし、次の年が豊作なら値段が一気に下がってしまう。
お金に最も近い物としてGOLD「きん」がある。もとは共通の価値を持つ通貨は「きん」であって今の紙幣はそれの代用品みたいなものだ。
そもそもお金とは英語では小切手や国債等と同じ言葉で約束と信用の元に価値が認められているだけで、ただの印刷した紙である。
だからお金は金と交換出来るならばそれなりのの価値があるともいえる。今ドル安だが、いつでも「きん」に替えると法案をだせばドルの一人勝ちになる。
「きん」は、それほど価値がある。
もちろん「きん」も価値が変動する。相場では8000円以上を1gでつけたと思えばその後1000円程になった事もある。現在は3,932円 程。
「きん」と「かね」とどちらが価値があるかと言えばもちろん「きん」だ。かねは便利なものだがいくらでも沢山作り出す事が出来る。
中国の2010年のGDPの半分近くは紙を印刷する偽の錬金術で積み上げたもの(それでインフレが起きない勢いがすごいがそれも計画されたもの)
それにに比べて「きん」は地面の中からわずかしか掘り出せない。しかも有限な資源でかなり掘り尽くしつつある(75%を掘り尽くされていると言われている)。
「きん」を使っていれば量に限界があるから流通量が限られ経済がこんなに世界中で動き爆発的に大きくなることも無かったが、紙幣の発行は世界経済の動きを加速させてしまった。
紙幣だけならまだ厚みはある。
3億円持ち歩くのは大変だが、善悪の知識の実の影響で得た銀行家のシステムは、お金がほぼ無制限に大きく出来る事を可能にした。
お金というものは、まさに残高にゼロを足していくだけで膨れ上がるパン種やあらゆる木よりも大きくなるカラシ種という野菜のようだ。
ローマ時代は皇帝が、ある時代は王や武将が支配したが、今の時代はお金を支配する者が世界を支配する事になる。政治家やメディアも使って群衆を動かせるからだ。
お金というモノはほとんど何でも出来ない事が無いほどで呆れる。それでも出来ない事はある。
外国で過ごした事のある方なら感じられたと思うが紙幣がモノポリーのオモチャのお金みたいに見えるし、出国時は余っても仕方がないので日本だと買わないものまで買ってしまう事がある。

お金それは約束事に基づいた紙であって約束を守られる神では、ない。

0 件のコメント:

コメントを投稿