2011年2月15日火曜日

薪ストーブライフまとめ

今朝は25cm程新雪が積もりました。いつみても綺麗です。
昨日は近江八幡の友人とシドニーからの彼の友人と戸隠で1日滑ってきた。
おそらく最高気温が-5度程で冷たかったが雪質は良かったです。出会いは新しい雪の様に新鮮です。

さて薪ストーブライフもとりあえず今回で一区切りです。私なりの思いを書かせていただくなら「必要は発明の母」と言うが「必要」という名の付く不必要なものに役立つ発明が最後は人類を消耗させていくだけなのです。
10万年前の人類も10万年後の人類も「いろりの火は原子力の火より心地よい」と、必ず言うだろうと思う。
ファンヒーターからの熱風は離れたくなってくるのですが、薪ストーブの暖かさはもっと近づきたくなります。

石油は太古の植物が地下深く埋まり圧力と熱とで炭化して石炭になり、それが軟体化して原油になったものを砂漠の下から恐ろしい金額を投資して権利を買い、これを掘り出し、パイプで港に送り、さらに船で日本まで運びこれを製油工場で精製して灯油などが出来る。
今、うちで燃やしている薪は仕事の残りや家の裏の木である。原料は同じ植物ですが、石油はものすごく回りくどい方法とその為の膨大なエネルギーを使っている。さらにそのエネルギー運搬も石油に頼っている。
石油は限りある資源である。新しい石油は作れない。バイオ燃料などは正直たわごとに近い1リットルのバイオ燃料を作るのにどれだけの石油を使うつもりか?だから使い続ければ必ず終わる。
それに対して薪の材料となる木は太陽と水と土、風そして種があれば人手によらず成長する完全にクリーンなエネルギーです。

石油であきたりず人類は原子力の火を増やそうとしています。原子力はクリーンで燃料代が殆どかからず安全で巨大なエネルギーだと言われたりしているが、それを信じている人は相撲に八百長が無いと信じている人より愚かだと言える。
巨大なエネルギーを作るには巨大なエネルギーがいる。希少なウラン鉱石を探しだし、ウラン燃料として凝結し、原子炉の中で燃やし続ける事は、薪をマッチで燃やすほど簡単ではない。
薪は灰を残すだけだが、原子力の後始末は信じられない程大変です。天然のウランは、ウラン238が99.3%、ウラン235が0.7%という割合で出来ています。ウラン238は特殊な環境でなければ核分裂は起こりにくいのですが、ウラン235は核分裂を起こしやすいので「燃えるウラン」とも言われます。
つまり、天然ウラン程度のウラン235の比率では原子力発電所の燃料としては使えないので、ウラン235の比率を天然のものよりも高める「ウラン濃縮」という作業が必要となります。この「ウラン濃縮」のあとに出る低レベル放射性廃棄物(ほとんどがウラン238)を劣化ウランといいます。
100万キロワット級原発を1年間動かす場合、燃料として濃縮ウランが30t必要となりますが、そのときに発生する劣化ウランは160tにものぼります。2003年1月末現在、日本の原発は53基、電気出力総計459.7万kw。
世界で運転中の原発は2005年時点で436基、合計出力は3億7373万7000kw。これらが全部フル稼動するとすれば1年間に発生する劣化ウランの量は、日本の原発分で7300t余り、世界全体では実に6万tにも達することになります。
2002年12月31日現在、貯まっている劣化ウランの量は、一位の米国で約73万t、二位のフランスで約30万t、三位の日本で約1万tといわれています。
台湾、韓国、タイ、イスラエル、サウジアラビア、トルコ、クウェート等20ヶ国の政府が、劣化ウラン弾を購入し、配備するようになりました。
劣化ウランはウラン濃縮で出る核廃棄物であるため、原材料費は無料に近く、ウランの代替になるタングステンなどの金属に比べてコスト的にきわめて安上がりです。
膨大に生み出され続け処分に困る核のゴミを兵器として外国に売却できる、また廃棄(爆弾として投下)できることは、米国エネルギー省と軍事産業にとって一石二鳥の策なのでしょう。
劣化ウランの放射能半減期は45億年。しかも天然のウランでは起きない問題があります。
人工加工されたウランは植物がなぜか栄養と勘違いして取り込むので、それを食べるすべての命を被爆させていきます。
これほど長期に渡り殺傷能力を持つ兵器は他にありません。原発が稼動し続ける限り、劣化ウラン(弾)が地球を汚染していき、人間を破壊していく可能性も高くなっていきます。
核廃棄物の半減期が10万年と言われているが、その気が遠くなる程の先に私たちの子孫がいるなら今の時代を「何と愚かな時代を謳歌した世代」と言うだろう。
便利だというだけで人を滅ばすようなモノを掘り出す。

最後に私は薪ストーブを推進し原発をただ反対する気持ちはそれ程ありません。ただ事実を知って生活していきたいだけなのです。
こんな事を考えて薪ストーブを使い始めたわけではありませんが、使っているうちに色んなことを考えさせられるようになりました。エネルギー問題の現状をみると厳しいのですが主が圧倒的な勝利者なのですから私はただ彼についていけば良いのです。

4 件のコメント:

  1. よくここまで細かく調べましたね。
    ところで、薪を燃やすと二酸化炭素が出て、温暖化と言われているご時世に、どうなんでしょう?
    勿論反対している訳ではありません。寒ければ、また料理に使う為にはどうしても、薪も必要になりますから。
    原子力に反対とも賛成とも言い難い知識しかありませんので、何とも言い難いですが、何とかしてもらいたいのも事実です。
    ありがとうございました。

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  2. エシュコル さん
    薪を燃やした時の二酸化炭素はトータルでゼロという事になっています。
    なぜなら薪の材料である木が育つ時に二酸化炭素を同量消費してくれるからです。
    もちろん森が減れば使ってくれる二酸化炭素も減るので育つ環境は大切ですね。

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  3. なるほど、そういうまとめで来ましたか。

    化石燃料が中東に偏在することも、セム系の財産をヤペテ系が奪うという構図も地理の妙というか歴史の不思議というか、神の配剤を感じます。

    「地球にやさしく」ということばには欺瞞を感じますが、ノンクリスチャンと一緒にアースデーを開催することには矛盾を感じず、サファリに乗って、ガスストーブつけてます。

    「地球にやさしく」よりは、「地球にごめんなさい」ですね。
    私もキリストにつくことだけは、はっきりしています。

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  4. ホントに神の配剤を感じますね。

    私もそろそろ移動手段ではなく乗る事が目的というバイクも動かし始めます。

    罪は地球をも人の住みにくい世界に変化させてきましたが、それでも神が造られた地球はそれほど軟でもないと思ってます。
    環境問題からだけでも自分による悪影響を避けようとするなら地球からいなくなるしかありませんから
    主が今私をここに置かれているという事実だけで目をつぶって生活するのではなく、目を開けていいものもよくないものも見ながら私自身は1日1日を楽しみたいと思っています。

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